INTERVIEW
ナショナル社員
福田 太郎
バイヤー
2003年入社
ダイアナのバイヤーは、店舗において「どんな商品をどのタイミングで、どれだけ供給するか」を考え、それに基づいて商品の発注や供給をコントロールする“MD(Merchandiser)”の役割を担っています。ダイアナの商品は国内外の工場で生産していますが、商品開発担当が企画したデザインを基に、エレガンスやカジュアルなど特徴に応じて各工場に発注していきます。各店舗の状況から今後の売り上げ動向を先読みし、迅速で的確な商品の品揃えを行うことが最大の任務となります。また、年に2回ほどイタリアのミラノで行われている「ミカム」という靴の展示会にも足を運びます。国内では製造ができないものを発掘してくることももちろんですが、海外トレンドを把握するいい機会になっています。
昨年の春の話になりますが、刺繍チュールの商品が大ヒットしたことですね。商品を最初に店舗に納品した際の売れ方が通常とは異なり、これは売れると思いました。自分の直感を信じ、生産スピードを上げるために生産工場だけでなく、刺繍チュールを扱う素材メーカーにまで足を運びました。さすがにメーカーの方も驚いていましたね(笑)結果的に工場やメーカーの協力もあって、多くのお客様に購入していただくことができました。バイヤーという仕事は欠品が発生しても、過剰在庫が発生しても自らの責任になります。各店舗の販売データが上がってくるのを待つのではなく、嗅覚と直感を働かせて先回りをすることも大切です。そのため普段からできる限り店舗に足を運び、スタッフやお客様の声を聞き、どのような商品にヒットの可能性が潜んでいるかを肌で感じるようにしています。
私は店舗経験を経て、入社5年目にバイヤーになりました。1年間バイヤーとして働いた後、店長として現場に復帰。8年目から再びバイヤーとして働いています。店舗に戻って、改めてお客様と接した日々は、私にとってとても大きな糧になっています。どんな仕事内容であれ、「お客様に喜んでいただくために考え、動く」ことがダイアナの姿勢なのだと原点に立ち戻ることができました。バイヤーは店舗、商品開発、生産工場などさまざまな立場の人々をバランス良く取りまとめ、つなぐ役割ですが、すべての指針は「お客様を喜ばせる」ということなのです。武器と呼べるかはわかりませんが、お客様視点は忘れない。だからこそマーケティングの精度も、現場の肌感覚も、どちらも磨き続けていかなければと思っています。
SCHEDULE